農家が教える水稲防除のタイミング|いもち病・カメムシ対策はいつやる?
防除は「何を撒くか」と同じくらい、**「いつ撒くか」**が大切です。同じ薬剤でも、散布のタイミングひとつで効果は大きく変わります。
今回は、千葉県で米作りをしている農家として、水稲防除の基本的なタイミングの考え方をご紹介します。
※薬剤の使用時期・回数は、必ずラベルの登録内容と地域の防除暦に従ってください。
基準は「出穂期」
水稲の穂が出はじめる**出穂期(しゅっすいき)**が、防除タイミングの基準になります。千葉県の一般的なコシヒカリであれば、おおむね7月下旬〜8月上旬です。
自分の田んぼの出穂日を毎年記録しておくと、翌年の防除計画がぐっと立てやすくなります。
穂いもち:出穂直前〜穂ぞろい期
いもち病のなかでも収量に直結するのが穂いもちです。
- 1回目:穂ばらみ後期〜出穂直前
- 2回目(必要に応じて):穂ぞろい期
穂が出てしまってからでは手遅れになりやすいため、「出穂の少し前」を逃さないことが重要です。梅雨明けが遅く、曇雨天が続く年は特に警戒しましょう。
斑点米カメムシ:穂ぞろい期〜乳熟期
カメムシに吸汁されたお米は斑点米となり、等級落ちの大きな原因になります。
- 1回目:穂ぞろい期
- 2回目:その7〜10日後
畦畔(けいはん)の草刈りをカメムシの住みかごと除去する意味で、出穂の10日前までに済ませておくのも効果的です。逆に出穂直前の草刈りは、カメムシを田んぼに追い込むことになるので避けましょう。
タイミングを逃さないために:ドローン防除という選択肢
防除適期は数日しかありません。ところが実際には、
- 適期がお盆や仕事と重なって作業できない
- 面積が広くて数日がかりになり、後半のほ場が適期を外れる
- 猛暑で体力的に厳しい
ということが起こりがちです。
ドローン散布なら10aあたり約1分。広い面積でも適期内に一気に散布を終えられるのが、防除効果の面での最大の強みです。
まとめ
| 対象 | タイミングの目安 |
|---|---|
| 穂いもち | 穂ばらみ後期〜出穂直前(+穂ぞろい期) |
| 斑点米カメムシ | 穂ぞろい期+7〜10日後 |
| 畦畔の草刈り | 出穂の10日前まで |
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